(4)身近な自然を見つめてみませんか(食べもの編)

身近な自然って?

「身近な自然」と聞いて、皆さんはどこをイメージされますか? お家の庭、近くの公園、小川、広場。私はどれも正解だと思います。

次に、ちょっと近くの公園をイメージしてみてください。そこにはさまざまな木が植えられているほか、季節ごとに美しい花やかわいいチョウチョウ、かっこいいトンボを見ることができると思います。普段、見慣れている光景ですが、ワンダーパワー(五感+心)を使ってみるとさまざまな発見があります。

今回はワンダーパワーの「味覚」、つまり食べものの視点から身近な自然の楽しみ方をご紹介しましょう。

真っ赤なルビー色の果実

「真っ赤なルビー色の果実」は、街中でよく目を引きます。その実は「ヤマモモ」と言います。岡山県内では主に南部に自生している樹木です。

この実は冷やしてそのまま食べても甘酸っぱくておいしいのですが、私のお薦めは大人の飲み物「サングリア」にすることです。サングリアとは、一口大に切ったフルーツにシナモンを加え、それを赤ワインなどにつけ込んだ飲み物のことです。

リンゴ、バナナ、オレンジにこのヤマモモを加えるとフルーツの爽やかな香りと甘みの中に、ワイルドでパンチの効いた野生の渋みがミックスされ、「自然の恵みをいただいているなぁ」と実感することができると思います。岡山市街地にある西川緑道公園でも、6月下旬に見ることができます。

香ばしい風味のドングリ

あのドングリがムシャムシャ食べられることは知っていましたか? 基本的にドングリには渋い成分が含まれていますが、「スダジイ」「マテバシイ」は生でも食べられるくらい美味しいのです。

スダジイ、マテバシイのドングリを採取したら、水を張ったバケツにドボンと入れます。虫に食べられたりして中身が空洞になっているドングリは浮かんできます。沈んだドングリをフライパンなどで乾煎りすると、驚くほど香ばしい秋の味覚に早変わり。スダジイはピーナッツ、マテバシイは甘栗のような味です。また荒く砕いてクッキー生地に混ぜて焼けば香ばしくてとっても美味しいお菓子になりますよ。

決して「アラカシ」や「シラカシ」などのドングリはそのまま煎って食べることはしないでくださいね。舌がビックリするくらい渋いので…。いや、その経験も大切かもしれません。

てっちゃん先生からのお願い

今回、紹介した「ヤマモモ」「スダジイ」「マテバシイ」は、身近な自然で暮らしているカラスやネズミ、多くの昆虫たちの大切な食料のひとつです。たくさん採りたいという気持ちをぐっと押さえ、身近な自然からちょっとだけお裾分けを頂く心を忘れないようにしてくださいね。また、これらの木から実をむしり取ったり、枝や葉っぱを傷つけないことも合わせてお願いします。

さぁ、身近な自然の中から美味しくいただける「食べもの」を見つけ出してみませんか? きっとそれぞれの季節で楽しみが増え、その移り変わりが今よりも身近に感じることができると思いますよ♪

(2015年02月23日 14時14分 更新)

ヤマモモの果実。真っ赤なルビー色で、甘酸っぱくおいしい

ヤマモモの果実。真っ赤なルビー色で、甘酸っぱくおいしい

スダジイのドングリ。乾煎りするとピーナッツのよう味がする

スダジイのドングリ。乾煎りするとピーナッツのよう味がする

マテバシイのドングリ。一粒一粒の重みがずっしりしている

マテバシイのドングリ。一粒一粒の重みがずっしりしている

マテバシイは乾煎りすると香ばしい香りが広がる

マテバシイは乾煎りすると香ばしい香りが広がる